「シェルターを使った治山工事あとの復旧緑化・・・続き2」2020.11.24.

【中に草が入って木の成長が遅れる?】

前回紹介した治山工事あとの復旧緑化地の続き。

この前、九州の試験施工地で、とある研究職の方から指摘があった。
曰く、『中に草が入って、被圧されて枯れているもの、成長が遅れているものがある』とのこと。

さて、右の写真がまさしく研究職の方が指摘されて現象と言うことになろうか。

その前に、中に入っているススキの成長と周囲のススキの大きさをまず比べて見るぐらいできないかなと思ってしまう。
「シェルター内のススキの成長、半端ない」のである。

これだけ見ても、シェルターが中の植物に悪影響を与えるどころか、良い影響を与えていると考えていただけないのだろうか?
おかしな話である。

九州の施工地でそう指摘を受けたとき、わたしはこう答えた。

「中に例え草が入っても気にしなくて良い、関係なく一緒に伸びてくるから。」「草のほうが優先し、植栽木が枯れたり、成長が遅くなっているのだとしたら、もともと枯れるような場所、もしくは土壌条件、光条件などの関係で成長が遅くなっているのではありませんか」と。

中に葛が巻き付いたりすると問題だけど、そうでないなら問題無い。
成長しない、枯死するなどは、植栽技術の問題だろう。

どうも、植えさえすれば順調に成長すると言う前提で、何かあればシェルターの問題を疑ってしまうようで、正直残念である。




中を覗いてみると、幸運に中のスギは生きていた。
成長が遅いのは、まだ根が伸びる場所を見つけられていないからで、
草に被圧されているからではないのである。

シェルターの利点は、今まで適当に処理してきた「植栽後の苗木の枯死等」につき、シェルターがあることで可視化されることである。
今まで適当に「暑かった」「寒かった」「雨が少なかった」「シカに食われた」などろくに検証もせず申し送りしてきたとしたら、非常に残念である。