「遅い成長」「枯れ下がり」「枯れ」の調査 (2)

【事例2:不織布をつけたまま植栽・・・コンテナスギ苗】

次に、2年経過したと言う現場を案内いただきました。西から取り寄せた今流行のコンテナ苗(スギ)とのこと。スギの成長はこちらも遅く、140cmシェルター内の半分くらいまでしか大きくなっていない。土壌条件、光条件等いろいろあるかも知れないが、「とりあえず苗木を抜いて確認してみましょう」と言うことに。

まず、シェルターを取り外します。すると、■植栽当年は「数cm程度の伸び」 ■2年目にようやく「30cm程度伸び」たことが確認できました。
これは、根に何らかの障害的な事象があって植栽当年は伸び悩み、翌年、根が何とか機能し始め、成長開始したことを意味しています。

そこで、苗木を掘りとってみると、根部の土がこぼれないように取り付けた「不織布」がついたまんま植栽されていることがわかりました。不織布内の元の根に新しい根は出ておらず、二段根が上部から出ているのがわかります。

結論は、『植栽初年度、不織布内の根は展開しなかったため成長せず、二段根が出たおかげで、翌年からようやく成長を始めた』と言うことです。

【初期成長が遅いスギ・コンテナ苗】(写真右)

初年度の成長量が少な過ぎる。

 





【不織布をつけたまま植栽したコンテナ・スギ苗】

長く伸びた根は、植栽後一定の期間を経て新たに出てきた「二段根」。

【コンテナ内の根の状態】

不織布と中の土を取り除いてみた。存外根量は少ない。
元の根は新しい根を出していない。長く太い根は元の根ではなく「二段根」。