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2011.08.04.美林


天然美林の再生への挑戦


「青森ヒバ」「秋田スギ」「木曾ヒノキ」は天然生の三大美林と呼ばれる。
当論考は、美林の意味、成立の歴史を紐解きつつ、
次世代にどのように美林を受け継ぐのかを、
実例を挙げながら論じたものである。

話は違うが、
論考を読んで思うのは、
現在美林と呼ばれる森林は、
伐採→再造林(天然更新含む)→禁伐(お留め山指定)
と言うプロセスを経て成立したのではないかと言う疑問。

伐るだけ伐って利用し、
その後は、保護(植栽、天然更新)して禁伐。
現代の目で見たら、100年以上の林齢の大径木の林立する美林。

日本の森林(人工林)は手入れが行き届かず荒廃していると一般に言われる。
それは、利用されないからの一言に尽きる。
間伐が行われないからと言うが、
それも間伐材が利用されないからである。
そもそも、間伐とは利用を前提とした行為であると聞いている。
高密度の植栽は、間伐の収入を計算に入れた造林法だと。

林業を再開するべきである。
そこにしか、現在の人工林を次世代に継承する方法は無いように思う。

そろそろ皆伐を始める必要があるのではないか。
その後再造林し、禁伐にするのである。100年でも良い。150年でも良い。
40~50年で回すと言うのならそれでも良い。(元気があって良い)
次世代が、その成果を享受すれば良い。

木材の消費量は昔も今も変わらないと言う。
目的が薪炭材から用材に変化しただけと言う。
http://www.forest.kyushu-u.ac.jp/jyoho/exhibition/center/forestry.html
外材にシェアを奪われただけである。
用途は今でもある。
いかに、失ったシェアを回復するかが大きな課題である。

合理的な林業が必要なのだと思う。
・小規模林業では成り立ちにくい。
 なら、一体になれば良い。いわゆる団地化だ。
 小規模面積では非効率だが、一体になれば効率も上がる。
・林地残材を回収・利用するシステム
・伐採と植栽を同時に行う
・木材の搬出と植栽資材の搬入を同時に
 ・いつでも植えられる苗木がベスト
・植栽密度を見直す
 ・間伐ありきの造林法を再考する
・獣害にはツリーシェルターを!!
 ・我田引水の批判は甘んじて受けます
 ・疎植→TSの利用→当面下草の放置(シカの侵入を抑える)→成長促進→間伐回数減
 ・林業を再開するには、再造林の際のシカの対策は必要不可欠
 ・いかに合理的にシカ対策をするか、そろそろ本腰を入れるべきでは?
・小規模林は団地化 最低でも5ha以上皆伐

まだまだ林業は再生の余地があると思う。
1000万haの人工林がある。
伐期を迎えた人工林がある。
三大美林地が示すように、かつて木材業は巨大な産業であった。
今でもそれは変わらないと思う。
そのヒントが、美林の中に隠されている。


秋田杉の物語(二ツ井製材㈱)
青森ヒバの歴史(青森県木材協同組合)
木曾ヒノキの現状とその取扱いについて(中部森林管理局)
徳川林政史研究所(徳川黎明会)