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「カモシカ保護対策としての防護ネット補助について」

カモシカは天然記念物であり保護の対象です。
しかし、カモシカが生息する地域で林業を営まれている方々にとっては、
植栽した苗木を食べてしまう害をなす野生動物とも言えます。
これまで、カモシカの扱いについて様々な議論が成されて来ていますが、
今のところは、カモシカは天然記念物であり、
狩猟の対象にならず保護されています。

そこで環境省では、カモシカ生息地域で林業を営む方を対象に、
苗木を植栽する際林地を囲む柵の設置に限り補助金を支出し、
カモシカの保護と林業との共生を図ろうとしています。

この環境省の試みにつき、理念については何も申し上げることはありません。
狩猟することなく、生息頭数を増やしながら、林業も保護するためには、
この方法しか考えられません。

ただ、私ども、ツリーシェルターのメーカーとしては、
どうして防護柵のみの拠出なのか、その基準が解らず困惑しています。

実績ならば、我々も開発から18年の歴史があり、200万本を越える施工地を持ちます。
浅いながらも着実に技術普及を行なってきたところです。

コスト面についても、ツリーシェルターと防護ネットでは、
その施工方法に応じ、上下することはこれまで語られてきたことです。
確実性についても同様でしょう。

更に、野生動物の保護と言う観点から考えて、
どうして環境省が、防護ネットのみを補助対応とするのか・・・首をかしげざるを得ません。

ツリーシェルターは、林地を囲み動物の侵入を排除する防護柵と異なり、
林地への侵入を許容しながら目的の植栽木のみを保護し育てる技術です。
保護した苗木以外は全て野生動物達の餌なのです。

この点で、環境省がイメージするカモシカを保護しながら林業の営みもまもると言う理念に、
ツリーシェルターは相応しいものだと考えます。

環境省の判断を批判する訳ではありません。
また、防護柵の利点も心得ております。
ただ、カモシカ保護・林業経営者保護の両立すると言う観点で、
今一度ツリーシェルターの技術を検討いただきたい。
結果、必ず再考に値する技術であると確信しています。



希少動物記事   (クマタカがネットに・・・)南日本新聞記事

シカの記事1   (いつもはネットを飛び越えていくのに・・・・)京都新聞記事

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