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2010.07.03. 活着率とは何か?


活着:移植や挿し木・接ぎ木をした植物が、根づいて生長すること。
http://dic.yahoo.co.jp/search?p=%E6%B4%BB%E7%9D%80&h=d&ei=UTF-8


試験研究機関の報告の中で良く「活着率」と言う用語を目にします。
内容を良く見てみると、
移植した苗木の生死を数え、
率を計算するだけのものが非常に多く感じます。

ことヘキサチューブやセラ挿木苗の試験に関しては、
製品の性能の優劣を示す指標として
「活着率」が安易に用いられている場合があります。

「活着率」と言う用語が孕む問題は、
試験者にその結果の再現性を担保できるかどうか
と言う点にあります。

1.土壌条件(水分条件(土壌内酸素量))は考慮されたか?
 ・土壌水分条件により、移植苗の定着可否は左右されます
2.気候条件は考慮されたか?
 ・植栽後、雨量が移植苗の定着に十分であったかどうかにより、
  定着の可否は左右されます
 ・その気候にあった樹種であったかにより、
  移植苗の定着可否は左右されます。(特に、寒さ)
3.正しい植え方であったかどうか?
 ・植え方の上手・下手により移植苗の定着可否は左右されます。
 ・深く植えるべきか、浅く植えるべきかなど、
  樹種と土壌条件により考慮するべきです。
4.苗木の質を、植栽前に検査したかどうか?
 ・出荷時の苗木の質の優劣で、移植苗の定着可否は左右されます。
 ・植栽前の苗木の保管方法の優劣でも、定着可否は左右されます。
 ・高さ?cm、幹周り?cm と言う苗木のスペックが、
  その性能を示すわけではありません。

移植に際し、少なくともこの4つの条件を考慮しなければなりません。
1つでも考慮を外すと、「活着率」はどんどん下がります。

100か0かの結果になっても決して不思議ではありません。

4つのうち、1つもしくは2つ以上の条件を揃え、
他の条件を試し「活着率」を見ることには意味が見出せるかも知れません。
ただ、実際、条件を同一にし、結果に再現性を担保することができるでしょうか・・・?

「活着率○○%」と言う報告は、
見る限り、「4つの条件を考慮しなかった結果、試験者である私が苗木を枯らしてしまった率です」
と言っているように思えてしかたがありません。

私たちは、
移植したらどんな条件どんな状況でも、
苗木は「活着」するはずだと言う傲慢な考えを捨てるべきです。

謙虚に、苗木の立場にたち、
もしその条件・その状況で植えられたら、
苗木にとって迷惑か迷惑でないかを考えてあげるべきでしょう。
また、苗木の意気の良さの判断はできるようになるべきです。

この4つの条件は、
自然環境が苗木に及ぼす食害・風などのストレス要因ではありません。
私たちが無考慮に苗木に影響を及ぼす人為的ストレス要因なのです。