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ヘキサチューブ 韓国進出への道
昨年(2005年)夏、ヘキサチューブに興味を持たれたチェさんとその弟さん、パクさん
が来日。その際、関西のヘキサチューブの現場を案内しました。
チェさんは韓国テグ市の緑化工事・資材販売会社の社長さん。
その後、ヘキサチューブ韓国進出への旅が始まりました。
関連項目:「セラミック挿木苗」「高知県馬路村ヤナセダム 湛水地緑化」「ダム湖畔林造成技術」
2005年 | 韓国の林野庁にあたる場所は? | 山林庁(KOREA FOREST SERVICE) | |||
韓国で主に植えられる樹種 | アカマツが植栽樹種のメイン | ||||
シカの食害 | チェさん側の説明では、シカの食害はあまり深刻ではない模様 韓国のシカは4種類(うち1種はニホンシカ・・・ただし野生ではもう見られない) Deer Spotting at Dusk and Dawn |
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マツクイムシ | マツクイムシは韓国でも当然発生している 日本では枯死しても放置している場所が目立つが、韓国では1本でも枯れると周りの木を含めて伐採し、被害の拡大 を防ぐと言う。能勢、亀岡あたりのマツクイムシの被害木が放置されているのを見て、信じられないという様子であった。 |
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山火事 | 韓国では頻繁に山火事が発生していると言う 乾燥した気象条件に加え、アカマツ林が多くをしめることから発生しているのか・・・ アカマツの葉は非常に燃えやすく、注意が必要である |
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案内した現場 | 大阪府能勢町山辺 大阪府能勢町倉垣 兵庫県猪名川町大野 大阪府泉佐野市土丸(ハイトカルチャ試験地) 大阪府山辺、倉垣、泉佐野市土丸でヘキサチューブの基本性能(活着、成長)を知っていただいた。 アカマツに使用した現場を見てみたいとのリクエストがあり、猪名川町まで足を運んだ。 |
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現在の商談状況 | 営業方法等について現在打合せしています 韓国内でチューブの説明をされたそうですが、評判は上々のようです |
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試験植栽 | 導入にあたり、試験的な使用が検討されています。 今のところ、海岸での防風林造成地、山火事跡地の緑化に使用する予定です。 |
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2006年 | 契約締結 | セラミックによる挿木苗生産技術移転契約を締結しました。 ヘキサチューブの販売に向けての技術協力に関する契約を締結しました。 |
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訪韓 11月 | 契約締結に伴い、ハイト社営業マンと技術員が訪韓。 海岸、ダム湖等を視察。 セラミック苗技術移転に関する打ち合わせ、ヘキサチューブ試験導入地の選定に関する打ち合わせを行なう。 |
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浦項(ポハン)海岸林造成地 日本も韓国も問題は同じ。 苗木、植栽技術が最大のネック。 折角の防風柵だが、クロマツの根の 障害により役に立っていない |
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防風・防潮柵で保護された幼齢クロマツ | 成績は良くない | 潮・風が原因ではなく 根の障害による枯死 |
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Yeonchonダム湖 Korean Waterが管理するダム湖。 ヤナセダム同様、水位の上下あり。 裸地の緑化提案をしたいとの希望。 その点を踏まえ、当ダムを視察。 |
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ダム湖の様子 当然、水辺の植生は無い |
自生するヤナギ 水辺から離れると植生が見られる |
タチヤナギの一種だろうが、 品種までは解らない |
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技術移転の打ち合わせ | 韓国内での実績作りのため、ダム湛水地の緑化試験地を設けること。 ヘキサチューブ及びセラミック苗を使用し成果を挙げること。 これにより、技術指導を行なうことで合意する。 |
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訪韓 12月 | 上記合意事項を踏まえ、セラミック苗の生産技術移転を開始。 圃場の構築、セラミック苗の生産指導を行なう。 (秘密事項を含むので写真はお見せできません) |
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2007年 | 訪韓 4月 | 昨年12月に挿木した苗木ですが、無事に活着。 そのセラミック苗とヘキサチューブを使い、韓国国内のダム湖畔林(湛水地)での緑化試験を行うことになる。 安東(アンドン)ダムの湛水地緑化試験施工地実施のため訪韓。 12月の訪韓時に挿木した、ヤナギの挿木苗を、ダム貯水湖周辺に試験植栽。(現地 KOREA WATER担当役人立会い) 植栽後、水位の上下のため、植栽木は水に浸かる時期があるのは、日本のヤナセダムと同じ。 セラ挿木苗とヘキサチューブによるチューブ法が緑化には必死の現場で、試験には韓国側も気合が入る。 |
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生産したセラ挿木苗(ヤナギ)の運び出し | 植栽地はこんな場所 一定期間水に浸かる場所です |
セラ挿木苗とチューブ (写真はKOREA WATER 担当) |
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セラミック苗の植栽風景 | 植栽したセラミック苗(ヤナギ) | 植栽・ヘキサチューブの設置完了 | |||
12月 | ![]() |
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写真は韓国の朴さんから提供。 現場は水に浸かっています。 中の苗木がどうなっているか心配なところ。 |
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2008年 | 5月 | ![]() |
写真は韓国の朴さんから提供。 無事に一年経過しました。 チューブから出て成長するものもあります。 チューブは頭まで泥を被り、 チューブ高(140cm)まで水位が上がったこと示します。 |
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2009年 | 7月 | ![]() |
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写真は韓国の朴さんから提供。 大半のヤナギがチューブから出て成長しました。 水に長期間浸かるダム湖班林での実験としては大成功です。 |
写真は韓国の朴さんから提供。 一番勢いの良いのはこんな感じ。 |
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現地でも無理ではないかと思われていた、ダム湖半林(ダム湛水地)の緑化について、その試験は成功した。 この試験を踏まえ、韓国側では、当地での成功の状況を写真に撮り、パンフレットに仕立てて、宣伝活動を開始している。 |
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To be continued. |