5.苗木の活着・生育の要因
植物の成長の要因を簡単に説明してみます。
■苗木の活着・成長促進に関わる要因について
①気孔の開放、効率的な光合成 日中、風を受けると植物体の気孔は閉じ、風がやむと気候は開きます。
光合成は気候を開いているときに行われますので、風を受けない時間が長いほど
気孔が開放している時間が長くなります。
気孔が開放している時間が長くなると、光合成する時間も長くなります。
②水分収支の改善 風の有無で植物体の根がすった水分収支は変わります。
風を受ける場所では、植物体は強制的に水分を奪われる(強制蒸散)ので、
その分水分を補う必要があります。
風が比較的緩い場所では蒸散量も少なく、補うべき水分量も少なくなります。
風を受けない植物体は強制蒸散も少ないので、根が吸い上げた水分をより効率的に
使うことができ、風を受ける場所に比べて成長が良くなります。
風衝地で苗木の活着・初期成長が悪いのはよく知られていますが、主に水分収支がうまくいっていないのが原因です。
③紫外線のカット 幼齢期、紫外線は植栽木にとって生育を阻害する要因になると言う報告が
なされています。
紫外線により植物体(主に葉)が傷み、生育が阻害されるようです。
ツリーシェルターは紫外線を100%近くカットしています。
ただし、阻害するとわかっているのは幼齢期のみであり、あくまでも植栽後数年まで
と言えるでしょう。